炭酸飲料と虫歯の関係

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天でしたが寒かったです。私は誕生日でスタッフからケーキをいただきました。
とても嬉しいです(^-^)36歳になりました。

今回は、歯科の仕事を始めた当初から患者さんから頻繁に質問される、
「炭酸飲料を飲むと歯が溶けるってホント?」という疑問についてお答えします。
結論から言えば、本当に溶けます。
しかし、これは歯単体を炭酸飲料に長時間漬けていたらというお話で、4週間ほど漬けていたらほとんど溶けます。
炭酸水は弱酸性のため歯や骨の主成分であるリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムを溶かす性質(脱灰)を持っています。
長時間浸しておけば、もちろん歯が溶け出しますが、口の中では飲み物が歯に接する時間は極わずかな時間ですし、
常に唾液が分泌されているため酸性になっている口腔内を中性に戻す作用をしてくれているため、
炭酸水を飲んで歯が溶けてなくなる事はないのです。

溶けることはない!と安心して甘い炭酸飲料をがぶ飲みしても大丈夫というわけではありません。
甘味の含まれている炭酸水は糖分に要注意!!炭酸水の酸性による脱灰よりも糖分による虫歯リスクが高くなり、
虫歯の主な原因菌のミュータンス菌が歯に付着し脱灰させるほうが歯の健康を脅かします。
なので、飲んでも大丈夫なのですが、その後なるべく時間をあけずに水やお茶などを飲んで
口の中を酸性⇒中性に戻すことが非常に大切です。当然歯磨きもしっかりやりましょう!!

酸蝕歯にも要注意!
さて、歯が解ける事よりも糖分による虫歯の方が怖いと言うことを紹介しましたが、
ここからは日常生活で注意すべきことをご説明します。

健康のためにお酢を日常的に摂取している方がたまにみえますが、お酢ももちろん酸性です。
そのほか、炭酸飲料・かんきつ類の果物・梅酒・栄養ドリンクなど…
毎日毎日摂取していると口腔内全体が酸性になる時間が長くなり、
やがて歯が「酸蝕歯(さんしょくし)」という病変を起こす場合があります。

酸蝕歯とは、酸により歯の表面(エナメル質)が溶けて穴が開いているようにみえたり、
歯の先端が溶けて高さが低くなってしまったりするもので、
進行すると知覚過敏や痛みを敏感に感じやすくなる症状が出てきます。

pHとは、酸・アルカリの強さを表すものでpHの数値が低いほど酸性が強く、数値が高いほどアルカリ性が強いことを示します。
丈夫な歯を維持するためには、飲み物にも気をつけて下さい。
日常的に炭酸水・お酢・栄養ドリンクなどを摂取している場合は、その習慣を改めるべきです。

改善が難しい場合は、

①酸性の飲食物を摂取した後は水やお茶で口をゆすぐ。

②酸で軟化した歯を削れるのを防ぐために摂取後30分は歯磨きを控える

③フッ素入りの歯磨き粉やフッ素洗口剤やデンタルガムで歯質を強化させる
などの対策を取っていただきたいです。
炭酸飲料が好きという方はたくさんみえると思いますが、糖分には要注意!!
体のため、健康のためと考えて摂取しているものが、歯に悪影響を及ぼす場合もあります。
食事以外で毎日摂取するものがあったら、少し気にしてみてはいかがでしょうか?

インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

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