舌痛症の治療方法とは?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は昨日ほど暑くはないものの過ごしやすい天気です(^O^)
昨日バーニングマウス症候群について書きましたが、今回は舌痛症についてまとめます。

舌痛症の治療法

舌痛症は原因がはっきりしていないので、病気や症状そのものを治療する原因療法がありません。
舌痛症は特別な治療を行わなくても、約3%は自然治癒をしていきますが、多くの人が長期にわたって痛みを訴えます。
治療には病気によって起きている症状を和らげたり、なくしたりする、対症療法が用いられますが、舌痛症では日常生活の中で痛みをどうコントロールするかが大切です。治療は日常生活の障害となる舌の痛みを乗りこえて、生活の質を上げるところに目的があります。

舌痛症の治療に有効な認知行動療法

心因性の舌痛症の治療法として、役立つことが証明されている対症療法に「認知行動療法」があります。認知行動療法は、ものの考え方や受けとり方(認知)に働きかけることで、気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。
ストレスのある人にみられる、悲観的な思考や問題解決を難しくさせる考え方と心の状態のバランスをとり、上手にストレスと対応できる状態をつくっていきます。

認知行動療法のマインドフルネス法は、痛みを観察して、自分の行動を客観的に認知し、否定的な考え、行動を繰り返さないように練習することで、痛みをコントロールしながら乗りこえていく方法です。自律訓練法ではリラックスする方法を身に付けて、自律神経の緊張を取りさり、不安を抑えて痛みを和らげていく効果があります。

痛みの原因がみつかったときの治療法

舌痛症は痛みの原因がはっきりしないため、血液検査やレントゲンなどさまざまな方法で痛みの原因を探ります。
その結果、痛みの原因がみつかった場合は、それぞれに合った治療法を行います。

歯に問題がある場合

入れ歯や歯の詰め物、被せ物が口に合っていないことが原因で、舌痛症を起こしている場合は、歯の治療が必要です。歯の尖っている部分など、舌を刺激する部分は取り除きます。入れ歯やブリッジ(両隣の歯を土台にしてつける人工歯)のサイズが合っていない場合は、サイズに合わせて再製作する必要があります。詰め物や被せものをセラミックなどに交換することで、症状が落ちつく場合があります。
これ以外でもかみ癖が原因で舌に常に歯の鋭い部分が当たって舌痛症を起こすことがあります。
当院ではこれに対処できます(^O^)

口腔カンジダ症が原因

口の中のカビが原因となる、口腔カンジダ症からくる舌の痛みには、抗真菌剤が含まれるうがい薬で口をすすいだり、丁寧な歯磨きや歯科医院のクリーニングを受けたりして、清潔を保ちましょう。また口の中を乾燥させないようにも気をつけましょう。体調が悪いときに起こり得ることですので、体全体の健康管理も大切です。

栄養不足・ドライマウス(口腔乾燥症)が原因

亜鉛、ビタミン、鉄分の不足には、薬やサプリメントで栄養を補います。亜鉛不足の場合には味覚障害を起こしている場合もあります。ドライマウスが原因の痛みには、生活習慣の改善と正しい食習慣が大切です。こまめに水分を摂り、アルコールや煙草は控えましょう。唾液腺(舌下腺、耳下腺、顎下腺)のマッサージも効果的です。良質な睡眠をとり、ストレスをためないように心がけましょう。

舌痛症の治療は、明確な原因が見つからない場合は、心因性が原因と考えられ、不安やストレスを改善していく治療法が行われます。原因が見つかれば、それに合わせた治療を行います。正しい治療を行うためにも痛みが続く場合は、我慢したり自己判断したりせず、医療機関を受診しましょう。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

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