歯が割れる ひびが入る 歯根破折の特徴

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
私は休みでしたが医院は元気に診療中でした。
今日は気温が高く、日中は羽織るものがなくても外に出られるくらいの暖かさでしたね(^-^)
3月の天気はどうなることやら!?

さて今回の歯の話は歯根破折についてご説明致します。
骨が折れると「骨折」と言いますが、歯の場合は「破折(はせつ)」と呼びます。
口の中で普段目にしている白い部分(歯冠部)が割れたりかけたりすることを歯冠破折(しかんはせつ)と呼び、
歯茎の中にある歯の根っこの部分(歯根)が割れたりかけたりすることを歯根破折(しこんはせつ)と呼んでいます。

歯根破折は、ほとんどがそれまでに神経を取り除いたりした治療が行なわれた歯に起こります。

神経を取り除いていない生きている歯には、ごくたまに起こる程度で次のような症状がよく見られます。

■歯茎が腫れる
まるで歯周病が進行したかのように、その前後の歯に比べて明らかに腫れたり膿んだりする。

■歯茎におできが出来る
歯にヒビが入っている状態では、外から目視で確認できないため、

歯の根の先に膿の袋が出来る歯根嚢胞(歯根嚢胞)と同じ症状となることも。

■差し歯が取れる
何度戻しても良く取れる前歯の差し歯は、歯の根が割れて開き土台が抜け落ちたため。

もし差し歯に金属などの棒状のものが付いていたら、歯の根にヒビが入った可能性が高い

■違和感
噛むと痛んだりしみたりするが、噛まなければ痛まない。歯の根にヒビが入っているときによく見かける。

■無症状
割れたり折れたりしても、膿などが少量の場合、数年間も痛みなどの自覚症状がないこともある。

■根の病気が改善しない
根の治療を繰り返しても、腫れや根の奥からでてくる膿がなかなか止まらない、

治療の効果が挙がらない場合、既に歯にヒビが入っている場合も。

■激痛
ごくまれに神経が生きている歯でも強く噛み締めたりすると割れてしまうことがあります。そんな時は当然激痛となります。

歯が割れたり折れたりした瞬間に音と衝撃を感じることもありますが、大抵は自覚できない場合が多いようです。
健康な歯がいきなり折れたり割れたりすることはまれで、虫歯の治療が繰り返し行なわれ、神経を取った歯に起こることがほとんどです。 例え歯磨きを一生懸命していても防ぐことはできません。そのため歯根破折は「歯の臨終」とも言えます。               様々な治療で延命した歯が、歯根破折によってその生涯を終えるのです。

歯根破折のリスクを減らすには、できるだけ歯の神経を取らずに済む初期の虫歯のうちに治療を行うことはもちろん、繰り返し虫歯治療を行なわないようにすることが大切になります。そのため定期検診や、正しい歯磨きや規則正しい食生活などの生活習慣を見直すことも歯の寿命を延ばすことにつながります。

 
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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