インプラント周囲炎とは?
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は私は休みでしたが医院は元気に診療しております。
今日も非常に蒸していますが、午後からまた雷雨になりそうですね!!
さて今回の歯の話ですが、近年、インプラント周囲炎の患者数は増え続けています。
インプラント治療を受けたものの、適切な歯周病治療が行われていなかったために、インプラント周囲炎を発症して来院される患者さんが度々いらっしゃいます。インプラント周囲炎は、天然歯に比べると自覚症状が少なく発見が遅れやすい病気です。すでにインプラントに不具合を感じている方はもちろん、インプラント周囲炎を予防されたいという方もお気軽にご相談ください。
インプラントを台無しにするインプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎とは、インプラントに生じる歯周病に類似した病気です。
治療しないで放置していると、歯茎からの出血・排膿が起こり、最終的にはインプラント周囲の骨がなくなって
せっかく埋めたインプラントが抜け落ちてしまいます。
原因やメカニズムは歯周病と同じですが、「炎症を起こしにくい」「出血しにくい」「痛みがない」「かなり進行しても不自由なく食事ができる」など、歯周病以上に気付きにくいのが厄介なところです。
加えて、進行するのが非常に速く、歯周病の10~20倍の速さで悪化していきます。
インプラント周囲炎~2つの段階~
インプラント周囲炎は、正確に言うと「インプラント周囲疾患」の一部です。
インプラント周囲疾患は、以下の2つの段階に分けることができます。
インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲粘膜炎の症状を自覚するのは非常に難しいため、気付かないままインプラント周囲炎へと進行してしまう方も少なくありません。
インプラント周囲炎
インプラント周囲の骨がなくなり、インプラント(歯根部分)が露出しているのが分かります。
ここまで進行しても歯茎の腫れや痛みが出にくいため、気付かないケースが多々あります。
インプラント周囲炎を予防・早期発見するには、インプラント周囲炎に関する見識を備えたDrの診断が欠かせません。
インプラントの動揺度のチェック
近年、インプラントが抜けてしまう人が増えています!
近年、多くの歯科医院がインプラント治療を行うようになり、埋入本数は増加の一途を辿っています。
その反面、インプラント治療の失敗やトラブルも年々増加傾向にあります。
この最大の原因になっているのが、インプラント周囲炎です。
なぜ、インプラント周囲炎が増えているのか?
近年、インプラント周囲炎の患者数は増え続けています。
この大きな原因としては、歯周病に目を向けず無責任にインプラント治療を推進する歯科医院が増えていることが挙げられます。インプラント周囲炎は、今後ますます増加していくことが予想されており、歯科医療における重大な課題となっています。例えばジムで走っていても隣のマシンで走っているおじさん達がインプラントで苦労したとかそんな話をしていることもあります。そんな時つい口を挟みたくなりますね( *´艸`)
私は歯周病が原因で歯を失った方にはインプラントを積極的に進めたことは一度もありません。
虫歯で歯を失った方には非常に良い治療と考えているからです。
では何をもって「インプラント成功」とするのか?
インプラントの成功率には、以下の2つの基準があります。
(1)サバイバルレート
インプラント周囲炎にかかっていてインプラントがグラグラしていても、抜けていなければOKという基準で算出される、
言わば「生存率」のこと。
(2)サクセスレート
インプラント周囲炎にかかっておらず、周囲の骨も残っており、歯茎にも炎症がない状態をもって算出される、
真の意味での「成功率」のこと。サバイバルレートを根拠にすると、インプラントの成功率は97%と高い数値になりますが、実際はインプラント治療を受けた人の28~56%はインプラント周囲炎にかかっており、サクセスレートで見ると成功率は大幅に下がります。当院では、インプラントはサクセスレートで評価されるべき治療だと考え、インプラント周囲炎の予防・治療に力を注いでいます。
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年7月12日