進行しすぎた歯周病は抜歯!
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は朝から小雨ですが、天気予報によるとこれから雪になるようです。
先ほどに急患で歯がぐらぐらするという方がいらしたので今回は歯周病について書きます。
歯周病は歯を支える歯槽骨という骨が歯周病菌により徐々に溶かされて、
それと共に歯がぐらついたり、口臭がしたり、固い物が噛めなくなり、歯茎も腫れてきます。
それが重度になると歯を抜歯せざるをえなくなる病気です。ちなみに進行した重度の歯周病と
いうのはレントゲンを撮った時に歯の全周にわたって根の先まで歯槽骨が欠損している
状況です。こうなるとその歯は骨によって一切覆われていないので歯茎にくっついているのみになります。
ぐらぐら動かず噛める状況にすることが不可能なのは誰でもわかりますね!
先ほどの患者さんもこの状態で、TVや新聞などで歯を抜かない方が良いという情報をみてきた方なので
何でもかんでも歯は抜かずに残せると勘違いしていたようです。レントゲンも撮ってきちんと説明したら
抜歯に納得していただけました(^O^)患者さんを勘違いさせるような報道や記事は混乱させるだけなので
本当にマスメディアには気をつけてもらいたいものです!!!
さて歯周病は軽度の内は歯茎の炎症のみでおさまっていますが、歯を支えている骨である歯槽骨が
歯周病菌により徐々に破壊されると歯は支えが減るのでぐらつくようになります。
それと共に歯茎が腫れるようになったり、固い物が噛みにくくなったり、口臭がするようになります。
虫歯と異なり、歯周病は我々の体調やストレスなどにより、活動性が上がったり下がったりします。
つまり、仕事で疲れがたまったり、風邪をひいた時、または嫌なことがあり、それらの理由で
患者さんの免疫力が低下すると、歯茎が腫れたりします。このように歯周病は症状に波があります。
ぐらつきが軽度なうちは治療により改善が期待できます。しかしこの痛みの感覚が短くなり、
頻繁に膿が出たり、激しく腫れるようになったらもはや抜歯する他ありません。
歯が浮き沈みするレベルでぐらついてしまったら世界中のどこの歯医者でも治せません。
ちなみに今日午後の患者さんは入れ歯を作ることになりました。
いしはた歯科では極力無理には歯を抜きません。私はいつも患者さんにこのように
尋ねます。絶対に歯を抜きたくないのかしっかり噛みたいのかどちらを優先しますか?
しっかり噛むためには抜歯が必要な場合もあります。また抜歯すべき歯を残しておくと歯周病菌が周りに
広がり、周りの問題がなかった歯もどんどん症状は悪化します。ですので腫れを繰り返す歯は
抜歯するほかないのです。ただし、例外としてまれにぐらついた歯でも私はかめるから
絶対歯を抜きたくないとおっしゃる患者さんもおります。この場合患者さんの意見を尊重しますのでご安心ください。
ただしその部位でしっかりかむことはあきらめなくてはいけませんが(ー_ー)!!
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。
久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき