歯周病と体調の関連性
こんばんは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は良い天気です。しかし、寒気が入ってきており、久々に夜になって寒くなってきました。
今回は歯周病について大まかに説明致します。
歯周病とは、口腔内の歯周病原性細菌によって引き起こされる感染症です。
すなわち、細菌の攻撃に対する私たちの抵抗力つまりは免疫力が低かったり、
細菌の活動性が免疫力より強かったりすると、歯周病は進行して、
歯肉や歯槽骨(歯の周りで歯を支えている顎の骨)などの
歯周組織を破壊していくようになります。
一般に歯周病は、日本人の成人の80~90%がかかっていると言われており、
[1]歯肉炎と[2]歯周炎に大別されています。
歯肉炎は歯肉に限局した炎症で、歯槽骨や歯根膜が
破壊される段階までは進行していないものをいい、
歯周炎は歯肉炎が進行して歯槽骨や歯根膜の
破壊や吸収が生じる段階まで深く進行したものをいいます。
以前は成人病とされていた歯周病ですが、近年では法的に生活習慣病と認定され、
最近の研究では、糖尿病、心臓血管病、低体重児出産・早産などが歯周病に関連する疾患とされています。
また、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などへの関連も疑われています。
このように様々な全身疾患との相互的な関連性の研究報告もなされるようになり、
歯周病の治療や予防に対する重要性は非常に高まりつつあります。
歯周病は進行に段階があり、歯肉炎、軽度歯周炎、中程度歯周炎、重度歯周炎と歯科医は区分けしております。
(これについての詳しいことはいずれ記述いたします。)
歯周病が厄介なのは病態がかなり進行しないと色々な症状が出てこないので、
患者さん自身が歯周病であることを自覚しにくいところにあります!!
動脈硬化などの生活習慣病と同様で沈黙の病と言われております。
虫歯のところでも書きましたが、歯周病も定期的に歯科健診を受け、
現在歯肉がどのような状態であるのかを随時把握して悪くなる前に食い止める、
もしくは現状維持でより悪くしないということが大切です!
歯を支えている骨は一度減ってしまったら原則として回復はしません。
ただし、炎症でぐらぐらしている歯は炎症がなくなればしっかり噛めるところまで
回復することも場合によってはあります。
よく患者さんがおっしゃることとして体調が悪い時や疲れがたまっている時に
歯茎がうずく感じ、ズーンと重い感じ、歯が浮いた感じなどの症状があります。
これらは歯周病の特徴です。虫歯は体調とは関係はありませんが、歯周病は体調、免疫と密接に関わっています。
患者さんから言われて一番驚いたのは熱を出した時に口全体の歯茎が腫れぼったかったと言われたことです。
しかし、これも免疫の観点から考えれば免疫力の低下で発熱し、それに伴って歯茎が腫れぼったくなった
と考えられます。そしてこの患者さんは熱が下がったら腫れぼったいのも自然と治ったとおっしゃていました。
これも免疫力の向上で歯茎が改善したと考えられますね。
歯周病で生じる痛みには免疫力が関与しており、症状に波があります。
これを読んだ方も波があって歯茎に違和感がある場合はまず歯周病を考えてみて下さい!
いしはた歯科では歯茎の検査とレントゲン診査から患者さんの歯周病が
どの段階にあるかを説明し、一緒に治療を行っていきます。
治療をうまくいかせるためにはお家ではブラッシングを患者さんに頑張っていただき(これが一番大切)
歯科医院では歯茎の中の掃除を我々プロがしっかりやる必要があります。
歯周病及びお口の中のことでお悩みの方は是非いしはた歯科までご相談ください!
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。
久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき