口臭のする理由

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は暖かくぽかぽかしております(^O^)我が家のマンション前の桜も出勤時に比べて帰宅時に
かなり開花していました。木曜日に花見に行きます。

先日初診の患者さんがいらして私は口臭が気になると言われました。
そこで今回は口臭の原因についてお話しします。
顔を近づけたとたん、相手に顔をそむけてしまうことがありませんか?
自分の口の臭いが気になることはありませんか?
口臭を発生させる原因は唾液と細菌です。
お口の中には一生懸命歯ブラシをしたとしてもたくさんの細菌が存在しています。
口の中の細菌は下の2種類です。

 ①嫌気性菌:酸素が嫌いな菌
②好気性菌:酸素の好きな菌

口臭を発生させるのは嫌気性菌です。酸素が少なくなるほど活発に活動し
「揮発性硫黄化合物」という原因物質を発生させます。
酸素が少ない状態とは唾液の分泌が低下して、お口の中が乾燥した状態で起こります。
そしてこの原因物質は直ちに唾液に溶け、口の中が苦くなっていきます。
お口の中が乾燥し、ネバネバしてきたら要注意です。
唾液には口腔内をきれいにする「自浄作用」があります。
唾液の分泌量が低下すると菌が増殖し、口臭を起こしやすい状態となります。

口の中で作られる揮発性硫黄化合物(VSC) には以下の3種類があります。

1.硫化水素・・・ 最も多く検出され、生理的口臭の原因となります。
2.メチルメルカプタン・・・歯周病により大量に発生します。
3.ジメチルサルファイド・・歯周病が進行するとともに量が増していきます。

全身疾患による原因の口臭
1.アセトン・・・糖尿病
2.アンモニア・・・肝機能障害、腎機能障害
3.ジメチルアミン・・・腎機能障害(さかなの腐ったようなにおい)
4.トリメチルアミン・・・腎機能障害(さかなの腐ったようなにおい)

  上記疾患が重症の場合のみ口臭が認められます。原疾患の治療をする必要があります。

揮発性硫黄化合物(VSC)が作られるメカニズム
脱落した粘膜上皮細胞、白血球、食べかすなどを口腔内の嫌気性菌の代謝によって揮発性硫黄化合物(VSC)が作られます。
特に歯周病を引き起こす嫌気性菌の中には非常に高いVSC産生能を有するものが多く存在しています。
舌の奥の部位にできた舌苔が最もお多くのVSCを作ります。
従来、歯周病による口臭の原因が歯周ポケットから起こっているものと信じられていましたが、
主な発生源が舌苔であることが明らかにされました。
口臭をなくすには舌苔を舌清掃することによって除去することが最も効果的であります。
ただし強くやりすぎると、舌乳頭までも剥ぎ取ってしまい口臭を悪化させてしまうことになりますので、
適正な舌みがき用器具を使い、優しく行ってください。

最後になりますが、口臭はご自身で気になっている場合と、他人から指摘を受けた場合に気付きます。
ご自身で気になっている方の場合ほとんどは気にしすぎのことが多いです。
中学生や高校生で口臭がある場合はほとんど全てプラーク(歯磨きの磨きの残し)や
歯石の沈着による口の中の不衛生が原因です。
特にこの年代は歯科医院に通う癖がついていないので定期的に歯石をとったり
歯の磨き方を練習するために定期的に歯科医院を受診してください。
口臭を予防するためには日頃からお口の中を清潔に保ち、痛みや問題がなくても
定期的に歯科医院でお掃除をする習慣をつけてしまうことが一番大切です!!!

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき 

©2014医療法人社団 樹伸会 いしはた歯科クリニック