神経をとるかとらないかの境界線
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天で30度近くありそうな感じです。
今回は歯科の治療でよく直面する神経をとるのかとらないのかについて書いてみます。
虫歯が神経に達するほど大きいと神経をとらなくてはいけませんが、
神経をとると歯への血液供給が完全になくなるので多少なりとも脆くなります。
木の枝に例えると枯れ木の枝はある一定以上の力を加えると折れますよね?
それと同様のことが歯に起こるわけです。では我々歯科医はどのようにして神経を保存するのか
それとも神経の治療をするのかを判断するのでしょうか?
一つは痛みの質です。何もしなくても痛いことを自発痛と言います。冷水を飲むと痛いとか
お味噌汁を飲むと痛いとかいうのは誘発痛と言います。自発痛がある状態になるとこれは神経が化膿してしまっているので
Drサイドの判断としては神経をとるしかない状態です。誘発痛のある場合、状況によります。
冷水を飲んだ時に一瞬しみる程度に痛いケースは神経を保存することは可能です。しかし、冷水を飲み終わっても継続して
ずきずきしてしまう場合、また長期間冷水でしみている場合神経の治療が必要になることが多いです。
味噌汁などの熱い物がしみるのは完全にアウトです。何故なら神経が化膿してしまっているからです。
虫歯が神経に達する時に痛みがMAXになるのですが、この時に痛すぎてどこもかしこも痛いような感覚に
なることがあります。これは放散痛と言い、これもまた神経の治療は必須となります。
痛みはピークに達すると徐々に引くのですが、これは虫歯が治ったのではなく、神経を完全に死滅し、
痛みを感じなくなったと考えてください。細菌は歯の根の奥の組織にまで及んでしまったので
治療がより大変になるのです。しかし、患者さんは痛みが引いているのでそれが分かりにくいだけなのです。
以上神経の治療の必要性の境界線について書いてみました。痛みは我慢しすぎるとつらいので
歯は弱くなりますが、神経を取ることも仕方がないと考えましょう!!
インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。
久喜 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき