歯茎に出来るおでき フィステルの治療法

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜も猛暑日でした。毎日暑くて身体がまいりますね( ゚Д゚)
先日フィステルについて書きましたので今回はその治療法について書かせていただきます。

1-1.原因の歯の根の治療

細菌に汚された原因の歯の根の治療を感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)といい、
根の中を針金のような器具(ファイル)でこすり落として根の中を消毒し、薬で密閉して細菌の居場所をなくす方法です。
わかりやすく言うと水道管の内側(これを歯の根管と考える)にこびりついた汚れを綺麗にかきだす作業を行いますと患者さんには説明しております。
少しでも細菌に侵された根が残ってしまうとそこからまた細菌が増え、フィステルがいつまでも治らなかったり、再発を繰り返してしまいます。
この治療の難しいところはDrがきちんと治療したつもりでいても再発が起きることはありますし、逆にレントゲンを撮ってみて、きちんと薬が
入っていなくても感染しないこともあることです。

1-2.歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)

感染根管治療でフィステルが治らなかった場合や根が曲がっていてファイルが先まで届かない、
土台が入っていて取ろうとすると根が割れてしまう危険がある場合などは、麻酔をし歯茎の方から膿の袋を取り出します。
麻酔をした上で歯茎を開いて、根の先の一部を切断し、裏側から薬を詰めて細菌が感染しないようにします。
膿の袋を取り出した後は自然に骨ができてきます。

1-3.再植術(さいしょくじゅつ)+歯根端切除術

下顎の奥歯など骨が厚く、歯茎の方から歯根端切除術ができない場合は、麻酔をして一度歯を抜きます。
抜いた穴から膿の袋を取り出し、また歯を戻す再植術をします。
根が曲がっていたり抜歯の時に歯が折れてしまう危険がある場合には出来ないときもあります。

1-4.部分抜歯

奥歯には根が2本から4本ありますが、そのうちの1本を膿の袋と一緒に抜歯します。
部分抜歯をすることによって他の根を助けることができます。残った根を使って被せたり、ブリッジの土台にすることもできます。

2.フィステルに似ているもの

2-1.触ると痛い口内炎
口内炎はフィステルと同じような場所に出来ることが多いです。だだし、フィステルは症状が無いことが多いのですが、口内炎は痛みを伴います。
治療はステロイド軟こう(ケナログ)を塗ると治ることが多いです。
詳しくは以前に口内炎について書きましたので「口内炎!知っておきたい7つの原因と治療法/薬の使用法」を参考にしてください。

2-2.骨の塊、骨隆起
骨隆起(こつりゅうき)は歯ぎしりや食いしばりをする方に見られる骨の塊です。フィステルではなく骨隆起です。
無害のためそのままにすることが多いですが、入れ歯やインプラントの時に邪魔をするようであれば取ることもあります。
詳しくは「歯茎や顎にできた骨隆起の原因/そのままでいいか切除するのか?」を参考にしてください。

まとめ
フィステルは痛みや腫れが無いことが多くそのままにしてしまいがちです。しかし、体の一部から膿が出ているのは異常な状態です。
早めにかかりつけの歯医者で治療が必要なのか確認してもらうようにしましょう!

歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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