歯茎を開いて歯石をとる?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は朝から強い雨で連休明けの天気は散々です(ー_ー)!!
きのうおとといと家族で実家に行ったり、公園に遊びに行って休みを満喫してきました。

今回は歯周病治療について書かせていただきます。
歯周病の基本治療の中に歯石の除去というものがありますが、歯の裏側などの歯茎より上にある歯石を
縁上歯石と言います。この縁上歯石をとることは簡単なのですが、これだけでは歯周病の解決にはなりません。
本当にとらなくてはいけないのは歯茎の下に隠れている歯石です。これを縁下歯石というのですが、これをきちんと
出来る限り全て除去しなければ歯周病は本当に改善しないのです。歯周病の進行は歯周ポケットの深さによって
分類されますが、軽度は3~4ミリ、中程度は5ミリ~7ミリ、8ミリ以上は重度という感じで
大まかに分類されます。このうち軽度な歯周病であれば高確率で縁下歯石をきちんと除去できます。
問題は中程度以上の場合です。歯科医や衛生士が縁下歯石を除去する際に使用する器具は刃の長さが約5ミリです。
ということは6ミリ以上の歯周ポケットではその器具がポケットの深い部位まで届かないことになります。
勿論麻酔をして処置をすることで少し器具を奥まで押し込んで処置をすることは可能ですが。
縁下歯石を除去する上で難しいことの一つとして直に目で見て除去を行えないということがあります。加えて歯には
くぼみや、でっぱり、また奥歯であれば分岐しているので見えない中で歯石をきちんと除去することは不可能と言えます。
世界中でこれに関する研究がなされ、5ミリ以上の歯周ポケットでは通法通りに歯石を除去するだけでは取り残しが必ず発生することが
既に明確であります。ではどうするのか?麻酔をして歯茎をメスで切って開き、めくって見える状態で歯石を除去すれば良いわけです!!
これをフラップオペと言いますが、保険でも出来る治療になります。しかしたいていの患者さんが一番気にするのが
痛くないのかということです。JIADSという日本トップレベルの研修会で研修を受けてから半年間で10症例以上の
フラップオペをしましたが、次の日に消毒でいらしていただいた時に痛かったとおっしゃった人は一人でした。
後はみなさん特別痛くなかったと言います。きちんと治療をして問題の歯石を取るためにはこのオペは必要なのですよ
説明してもやはり怖がりな方は嫌ですとおっしゃいます。勿論この場合患者さんに合わせて出来る範囲での治療を行うわけですが
やはり治療の効果が全く違います!!治療方針の最終的な選択権は患者さんにあることはわかった上ですが、オペをやれば確実に
改善することがわかっているのにやらせてもらえないというのは本当に残念なことです。JIADSで習ったことですが
オペをするべき状況でオペをせずにその後の治療を続けることを妥協的メンテナンスと言うらしいです。
妥協的って嫌な言葉ですが患者さんの選択がそれであれば仕方がないですよね”(-“”-)”
上記に歯周病の治療の一つで歯茎を開かなければいけないケースについて説明致しました。
何か質問があれば遠慮なくお尋ねくださいね(^O^)

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