喫煙は歯周病の最大のリスクファクター

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は猛暑日ではないですが暑いです。おそらく通り雨もなさそうです(^O^)

今回は喫煙と歯周病の関連性について書きます。喫煙は歯周病の最大のリスクファクターの一つです。
喫煙による害というと、真っ先に挙げられるのが癌でしょう。欧米の研究によると、癌全体の
30%、肺がんについては90%近くが喫煙の影響と考えられています。
その他にも喫煙は肺気腫など呼吸器系の病気、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす原因として知られており
妊娠や出産への悪影響も指摘されています。
百害あって一利なしと言われるたばこですが、実は歯周病も喫煙の影響が非常に大きい病気の一つなのです。
喫煙は様々な方向から口腔内の環境を悪化させます。まず、たばこに含まれるニコチンや一酸化炭素には
血管を収縮し、血液の流れを悪くする作用があります。歯肉の血流が悪くなると歯肉に酸素や栄養が十分に
行き届かず、歯周病菌と戦う免疫機能も低下してしまいます。一酸化炭素には血液中の酸素を運ぶヘモグロビンと
結びつき、酸素の運搬能力を低下させる作用もあり、歯肉はさらに酸素不足に陥ります。
結果、歯周病を引き起こしたり、悪化させることにつながるのです。
一方で、喫煙は歯肉の細胞の活性を抑制する為に炎症を起こした歯肉の回復を妨げ、治りにくくします。
また唾液の分泌を抑制する為に唾液の洗浄作用や殺菌作用を十分に働かず、歯周病菌を増殖させる原因にもなります。
歯周病治療の第一条件に禁煙を掲げる歯科医も少なくありません。
直ちに禁煙することが歯周病の予防、治療の第一歩になるのです。
いしはた歯科クリニックの患者さんで中程度歯周病の方ですが、以前に禁煙をしないと治療の効果が表れにくい、たばこを
やめることが最善ですよと説明したらその後禁煙外来を受診し、昨日いらした時にそこから禁煙しましたと
おっしゃった模範的な患者さんもおります(^O^)衛生士と私もびっくりして本当ですか?と聞き返すほどでした。
こういう素晴らしい患者さんが多いとこちらとしても嬉しいですね!
上記に喫煙が歯周病にとっての最大のリスクファクターであることについてまとめました。
何かささいなことでも質問があれば遠慮なくお尋ねくださいね(^O^)

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

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