小児の舌を出す癖は歯並びに影響
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は久々に暑いです。といっても少しですが。
真夏のような暑さではなく、最近の中では暑いくらいです。
今回は先日寝舌を出す癖があり、また寝る時には布団をかんで寝る癖があり、最近下の前歯の間に
隙間が出来てきたのですが、大丈夫でしょうか?と相談を受けたのでこれについて書きます。
タオルをかむと言うのは歯科医になってから初めて聞いたので詳しくはわかりませんが、おそらく指をかむのと
ほとんど同様の結果になるかと思います!!では以下に舌突出癖の原因と影響について記します。
舌突出癖の原因と影響
舌突出癖の種類
舌突出癖の種類
舌突出癖の原因
1乳幼児期から長期に続く指しゃぶりがあります。
毛布やタオルなどを噛む習慣があると上下の前歯の萌出を妨げ、前歯間に隙間が生じて開咬となります。
嚥下時にこの隙間に舌を突出させてしまいます。
2舌の形態的原因として、巨大舌と舌小帯付着異常があります。
巨大舌は口の中の容積に対し大きいため、前方や側方に突出して開咬になります。
舌小帯付着異常は嚥下時に舌が挙がらず、低位舌となって前方へ突出します。
3外傷や虫歯などのために乳歯が早く喪失したり、永久歯の先天性欠如のため隙間があるとそこに舌が突出する事があります。
4アレルギー性鼻炎、アデノイドや口蓋扁桃肥大などの鼻咽喉疾患があると口呼吸を生じ、気道閉鎖が起こります。
気道を確保するために下顎を下げ、舌が低位や前方位を取り、嚥下時に舌を突出します。
5歯列弓の外側になる口輪筋や胸筋などの筋力が低下すると内側にある舌の力とバランスが崩れ、歯が舌によって押され開咬となります。
舌突出癖の原因
舌突出癖の種類
機能的影響嚥下時に舌突出癖があると舌が挙げにくく、飲み込みが上手くできないため異常な嚥下を行います。
また、発語時に不完全な舌位のため発音が不明瞭になります。舌突出癖が側方にあると、歯の萌出が妨げられ咬合が不安定になり、
顎関節症の一因と考えられています。
歯並びへの影響上顎前突・開咬・空隙歯列が生じやすくなります。
舌が上下の歯間にあると歯の萌出を妨げられます。
口を開けたままにしていると上の奥歯が下がってきて、下顎が回転して顔面高(顔の長さ)が増大します。
軟組織への影響嚥下時に舌が突出する事により口唇が閉鎖しにくくなり、常時口が開いて口呼吸となり、
口腔周囲筋の筋力低下が起こります。
口唇が乾燥します。
口呼吸で口腔内の衛生が悪くなり歯肉炎が増加します。
上記に舌突出癖の原因と影響についてまとめました。お子さんの癖で何か気になることがある方は遠慮なく
お尋ねくださいね(^O^)
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。
久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき