口腔底蜂窩織炎について

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は秋晴れの爽やかな天気です(^-^)洗濯物の乾きも早くていいですね!

先日私が大阪への研修で不在の際に当院に口の中から右顎の下まで腫れてしまった急患の方がいらしたようです。
対応した先生は炎症がひどくなると蜂窩織炎になる可能性があると判断し、腫れている部位を切開し、
膿を出す処置を行い、膿を出す通路としてドレーンを入れたようです。そして抗生物質と炎症止めを
出して経過観察としたようです。先日私が消毒した時にはだいぶ腫れがひいて安心しました(^-^)
今回はなってしまうと非常に怖いこの蜂窩織炎について書きます。
口底蜂窩織炎とは、舌の下部にある口腔底に発症する感染症のことです。
細菌感染である口底蜂窩織炎は、しばしば歯の膿瘍(歯の中心に蓄積する膿)に続いて起こります。
この疾患は子供に見られることはほとんどありません。
症状には、舌の腫れ、頸部の痛み、呼吸困難などが含まれます。
この疾患は、多くの場合抗生物質によって治療されますが、気道の閉塞や敗血症(細菌に対する重度の炎症反応)などの
重篤な合併症を引き起こすことがあります。
こうした合併症が生命に関わる場合がありますが、迅速な治療によってほとんどの人は完全に回復します。

症状
口底蜂窩織炎は、しばしば歯の感染症や、口腔内のほかの感染症や損傷に続いて起きる可能性があります。
症状には次のようなものがあります。
舌の下部である口腔底の疼痛や圧痛
嚥下困難
よだれが出る
発話障害
頸部の痛み
頸部の腫れ
頸部の発赤
脱力感、疲労
耳痛
口蓋を押すほどの舌の腫れ
発熱、寒気
意識の混乱
口底蜂窩織炎の症状がみられる場合は、医師に連絡してください。
感染が進行すると、呼吸困難や胸痛が起きる場合もあります。
気道が閉塞すると、救急措置が必要となります。 救急病院に直行するか、119番通報してください。

原因
口底蜂窩織炎は、細菌による感染症です。
この疾患は、通常は連鎖球菌または黄色ブドウ球菌が原因で起こり、
しばしば歯の膿瘍など、口腔内の損傷や感染に続いて発症します。
口の中の衛生の不良や口腔内の外傷や切傷、また最近の抜歯なども、口底蜂窩織炎の原因になることがあります。

診断
医師は、身体診察、液体培養、画像検査によってこの疾患に対する診断を行います。
通常、診断は臨床観察に基づいて行われます。 頭部、頸部、舌に赤い腫れがみられます。
目視検査で診断することができない場合、次のような検査が行われます。
造影磁気共鳴映像法(MRI)またはコンピューター断層撮影法(CT)では、
その画像から口腔底の腫れを確認することができます。
感染の原因となっている具体的な細菌の種類を特定するために、
患部から採取した組織の液体培養検査が行われることもあります。

治療
腫れが呼吸の妨げとなっている場合、最初の治療目標は気道を開けることです。
医師は、呼吸管を鼻や口から肺に挿入することがあります。
場合によっては、頸部から気道まで通す開口部を作ることもあります。
これは、緊急を要する状況において行われる気管切開術と呼ばれる処置です。
また、口腔内に腫れを起こしている膿を排膿するために、手術が必要となる場合があります。
感染に対抗するために、経口または点滴による抗生物質投与が必要です。
ほかに歯牙感染があれば、それらを治療することも必要です。

長期
予後は、その人の感染の重症度やどれほど早く治療を受けたかに依存します。
治療の遅れは、気道の閉塞や敗血症(細菌などの微生物に対する重度の反応)、
敗血性ショック(危険な低血圧につながる感染症)など、生命に関わる可能性のある合併症に対する危険性を高めます。
適切な治療によって、ほとんどの場合完全に回復します。

予防
次のような方法で、口底蜂窩織炎発症の危険性を軽減させることができます。
良好な口腔衛生を行う
定期的に歯科検診を受ける
歯や口腔内感染症の治療を早めに行う

上記に口腔底蜂窩織炎についてまとめました。口の中の歯一本の炎症を悪化させることで本当に命取りに
なることがあります。それくらい蜂窩織炎は怖い病気です。是非虫歯や親知らずの炎症が原因で
腫れた時は歯科医院を受診しましょう!!

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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