歯ぎしり ブラキシズムについて

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は午前中雨でしたが、今は雨もやみました。ただしそのおかげで気温は低く寒いです!

今回は、無意識のくいしばり=ブラキシズムについて書かせていただきます。

歯ぎしり・くいしばり=ブラキシズム

私たちの歯は加齢と共にすり減りますが、食事以外で噛みしめたりこすり合わせたりすることが多いと、
通常よりずっと早く摩耗してしまいます。
異常咬耗(こうもう)と呼ばれ、自分自身の顎の動きで歯を擦り減らせてしまうのです。
歯がすり減って短く一直線になってしまう以外にも、歯の根元がくぼんだり、歯が歯茎に埋まるように低くなってしまったり、下あご・上あごの中央や歯茎が隆起したりと、異常な力を分散させるためにお口の中のあらゆる場所に影響が出ます。こうした強い噛みしめの力は、無意識下では290kgという信じ難い力が加わっているのです!
起きている時には自分で加減するのでリミッターが働きここまでの力は出ませんが、
睡眠中はリミッターなんて存在しないので信じがたい力が出るケースもあるようです。
ただしこの力は本によってばらばらなことが書いてあり、個人的にはこんな力は出るわけないと考えています。
もしこの力が、神経のない弱い歯にかかったらどうなるでしょうか。
歯がすり減るだけではなく、歯根破折(しこんはせつ)と言って、
歯が根元から割れたり折れたりして歯を失う原因にもなってしまうのです。

大丈夫と思っているあなたももしかすると…?

無意識に異常な力を歯にかけてしまうブラキシズムには3種類あります。

まずはご存じ「歯ぎしり(グラインディング)」、そのほかに歯をカチカチ音してしまう「タッピング」、ぎゅ~っと噛みしめてしまう「クレンチング」です。

中でも強い噛みしめ(クレンチング)は音が出ないため、自覚なしに歯を痛めているケースが多いのです。

勉強をしている子供さんは、もしかしたらギューっと歯を食いしばって集中しているのかも知れません。パソコンに向かってお仕事をしているあなたのお口でも、無意識に歯を噛みしめていませんか?今すぐ鏡でご自分の舌をご覧になってみてください。舌や頬に歯の跡がついていませんか?

知らないうちに歯が折れている…他人事ではないのです

常に上下の歯を噛み合わせている状態が続くと、舌や頬に歯の跡がつきます。
この跡がついていたら要注意。もしかしたら無意識に上下の歯を食いしばった状態になっているかも知れません。
このほかにも、歯の詰め物が取れやすかったり、お口を開ける時あごの関節が痛かったり、虫歯ではないのに歯がしみるような症状もブラキシズムが原因のケースが多いのです。歯と歯が接触した状態を長時間続けると顎関節(がくかんせつ)に負担がかかり、その負担は首・肩・背骨へと全身に分散されます。
無意識の食いしばり=290kgの力は、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴りとして全身に影響を広げているのです。
気づきこそ最大の防御!今すぐ対策しましょう
無意識のうちに食いしばって歯や顎に強い力をかけてしまうブラキシズムは、無意識で行っている「癖」です。習慣化していますから、治すためには日常生活の小さな心がけが大切。
お口を閉じ、上下の奥歯が接触しない状態を常に意識しましょう。
お口の筋肉がリラックスしている時は、上下の歯の間に少し隙間ができるのが自然な状態です。あごの筋肉の力を抜いて、首や肩の緊張もほぐすようにストレッチをしたり、深呼吸をしましょう。
食事のとき片側だけで噛まないようにし、頬杖をついたり電話の受話器を肩ではさむような日常の習慣も少しずつ改善して行きましょう。噛む刺激は脳を活性化します。その効果は寝たきり老人が起きて歩けるようになると報告されるほどです。しかしブラキシズムにより痛みが出たり歯を失ってしまったら、噛む事自体ができなくなってしまいます。脳の活性化でストレスに負けない精神を育み、歯を食いしばる悪習慣を改善させること。その基盤に大きく貢献するのが、正しい噛み合わせと健康なお口の環境なのです。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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