Tooth Wearとは何のこと?
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は曇りとの予報でしたが、晴れています(^O^)
3月に入って寒さが楽になってきました!
今回は最近クローズアップされてきた歯科の問題として「Tooth Wear」という概念について書きます。
普通に訳すと「Tooth」は「歯」で「Wear」は「衣服」となるので歯にカバーをするのかな?と思うのですが、
「Wear」には「摩耗」や「磨耗」などの意味もあり、歯が欠けたり溶けたりすることをあらわしています。
このようなことはこれまである程度仕方がないことだと片付けられていたことも事実ですが欧米を中心に研究が進み今や国境を越えた問題といわれています。
トゥース・ウエアって何?
1) Tooth Wearの症状
むし歯でもないのに歯が欠けたり溶けたりするので軽度であれば本人は何も感じないことが多くほとんどの人に見られます。
まだまだ一般認識は薄いのが実情でどこから疾患とするかも本人の認識や担当歯科医の診断によります。
歯が磨り減りかみ合わせの面が平らになったり陥凹したりするのが特徴です。
しかし歯の側面(根元)も陥凹したりするともはや歯の原型は失われてしまいます。
ひどくなると痛みなどの症状が出て神経の治療が必要となることがあります。
最初は軽度であっても進行すると知覚過敏やかみ合わせの変調を来たし非常に厄介な治療をしなければならない事もあります。
2) Tooth Wearの原因
Tooth Wearの原因としては一般的に以下の3つとされていますが、詳しい因果関係については未だ解明されておりません。
咬耗
噛みあわせによって歯と歯が接触することで磨り減る事をいいますが、
異常な歯ぎしりや噛みしめによって咬耗は助長される傾向にあります。さらに激しい接触があれば歯が欠けたりもします。
摩耗
歯みがきの時の歯ブラシの毛先の圧力が強く片寄っていたり、練り歯磨きの研磨剤などで歯が磨り減る事をいいます。
酸蝕
PHの低い酸性の飲食物が多いなどの食生活環境が起因します。
嘔吐による胃内容物の逆流でも歯が溶けます。摂食障害など医科的対応も必要となることがあります。
酸性ガスの出る職場環境も無視できません。
3) Tooth Wearへの対策
原因が多岐にわたるため。歯科医師と十分に話し合いながら、生活習慣との関連を検証する必要があります。
咬耗に対しては歯ぎしりの治療にも用いる硬いナイトガードや柔らかいタイプのマウスピースを使用して歯を守ったりします。
摩耗に対しては正しいブラッシング方法を歯科衛生士に指導してもらいましょう。
酸蝕に関しては清涼飲料水やイオン飲料などをはじめワインやレモンのような
酸性度の高い飲食物を過度に取りすぎないよう注意が必要です。
やはり定期メインテナンスの中で管理してゆくことが少しでも進行をとめる手段としては有効です。
さらにTooth Wearの重症度によってはむし歯の治療に準じて詰めたり被せたりすることも必要となります
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき