指しゃぶりで変わった歯並びをどう治療するのか?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は晴天ですが、先日までよりは過ごしやすいです。
でも晴れると暑いですね(^O^)
指しゃぶりについてここ数日書いてきましたが、今回は指しゃぶりで変化した歯並びをどう治療するかについて書きます。

指しゃぶりにより変わってしまった歯並びをどう治療すればいいのか

1-1.全ての歯が乳歯の時期の治療(~6歳頃)

まずは、指しゃぶりをやめさせるトレーニングをします。5歳頃までにやめられれば,あごの骨格への影響もあまり心配いりませんし、乳歯の歯並びが悪くなっていても、永久歯の歯並びは正常に戻る可能性があります。指しゃぶりの癖がひどい場合は、お子様の爪に苦味成分の入ったマニキュア(バイターストップ)を塗ったり、取り外しのできる装置を歯科でいれたりして止めさせることもあります。

1-2.永久歯が数本生えている時期の治療(6歳頃~11歳頃)

指しゃぶりで歯列やあごの成長に異常があるようであれば、通常この時期から矯正歯科医の治療が始まります。この時期に治療を始めれば大きな矯正装置は必要ないことが多いです。MFT (筋機能療法)という舌やお口の周りの筋肉を鍛えるお口のリハビリテーションを行います。正しい筋肉の使い方を習慣化させ、舌や口唇、口の周りの筋力を強化したり、食べ方や話し方の訓練をします。

MFT (筋機能療法)とは

歯並びが悪くなる原因はお口の周りの筋肉や舌の異常な動きによってほとんどが起こります。正しい飲み込み方や筋肉の使い方をして歯並びを治したり、矯正治療後に後戻りさせないようにするためのトレーニングです。

1-3.全て永久歯の時期の治療(11歳頃~)

あごの成長と歯並びのバランスを考えて、矯正治療をします。あごの発育のバランスが悪い場合で、まだ身長が伸びているような成長期であれば、あごの骨格を正しい方向へ成長するよう誘導します。すでに成長期がおわってしまっていれば、あごのバランスを良好に誘導するということは出来ないので、歯を移動して、しっかりかみ合うようにします。

まとめ

小さい頃の指しゃぶりは生まれながらのなごりで問題はありませんが、5歳を過ぎても続く場合、歯やあご、お口の機能に影響してくる可能性があります。止めさせる上で一番大切なのは、子供と同じ目線で話し、子供自身が止めたいと思える環境作りです。頭ごなしに叱らず、まずは「指しゃぶり=悪いこと」だと認識させ、「ママやパパと一緒に頑張ってやめようね」と優しく止めることを勧めましょう。また少しでも指しゃぶりをしていなければ、それを褒めてあげること。子供は褒められて嬉しくなれば、また褒められることをしようとするものです。それでもなかなか素直に止める意思を持ってくれない場合は、歯科医だけでなく育児センターや小児科へ相談するのも良いかもしれません。

インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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