歯周病が起きる原因及びそのメカニズム
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日で5月も終わりですが、久喜は晴天で暑いです(ー_ー)!!
今回は歯周病が起こるメカニズムとその進行を早める要因について説明致します。
歯周病は歯垢(プラーク)内の細菌によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯ぐき(歯肉)の境目(歯肉溝)を清潔にしていないと、そこに多くの細菌が停滞してしまいます。
すると、歯ぐきが炎症(歯肉炎)を起こして腫れてしまいますが、軽度なうちは自覚症状は感じないケースがほとんどです。
そのまま進行して「歯周炎」の状態にまでなると、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきの境目が深くなり、
歯を支える土台が溶けて歯が動くようになり、最終的には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
歯周病について簡潔に書くと以上のとおりです。
口腔内にはおよそ300~500種類の常在菌(常にある菌)が住んでいます。
普段は無害ですが、歯磨きが不十分だったり、砂糖を過剰摂取したりすると、これらの細菌が粘性の物質を作り出し、
歯の表面に付着します。これが歯垢で、1mgの歯垢の中には10億個の細菌が住みついていると言われています。
この10億個の細菌の中にある歯周病原菌と呼ばれる何十種類もの細菌が、歯周病に関わっていると言われています。
以下に歯周病の進行を早める要因についてまとめます。
歯周病の進行を早める要因
■歯垢がたまりやすい不均一な歯並び
■歯石(歯垢がカルシウム成分で固まった物)が3カ月以内に付きやすい
■不規則な食生活(歯垢がひっきりなしに付きやすい)
■甘い物や軟らかい物を多く食べるなどの歯垢の付きやすい食生活
■縁が合っていない歯の詰め物・かぶせ物(段差部分に歯垢がたまる)
■喫煙
■口呼吸(口の中が乾き、歯垢が付きやすくなる)
■ストレス
■妊娠や更年期などのホルモンバランスの変調
昔に比べて砂糖の摂取量も増えており、歯並びも悪くなってきているので、歯周病菌が生息しやすい環境になってきています。
また、詰め物に関して言えば、普通の歯と人工物の間には必ずすき間ができますので、そこも菌にとっては最適な環境と言えます。
特に日本人は先進国の中でも歯並びが悪いとされており、諸外国に比べて歯周病が発生しやすい素地が整っています。
日ごろからの積極的な歯磨きを心がけ、それでも口臭など歯周病が疑われるような症状が出ていた場合、
症状がなくても早めに歯科医院を受診して現状の歯周病の状況を把握するようにしましょう!!
症状が出てから具体的には歯がぐらぐらして固い物が噛みにくい、歯茎が腫れて膿みが出るなど
だと手遅れなケースもあり、抜歯せざるを得ないこともありますので気を付けましょう(^O^)
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき