親知らずが引き起こす最悪なシナリオは?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は私は休みですが、医院は元気に診療中です(^-^)
芽久実先生はお父さんの代わりに中学校で口腔の健康の大切さについて講演会をしてから診療に出ます!

さて今日の歯の話ですが、親知らずの痛みについてです。
奥歯の親知らずが腫れたが、少しの間我慢していたら、自然に治ってしまった。こんな経験をしたことはありませんか?
親知らずは腫れても自然に治るから心配ないなんて思っていると、大変なことになってしまうかもしれませんよ。
親知らずの腫れをそのまま我慢し続けると、どこまで悪くなる可能性があるのか解説します。

◆一般的な親知らずの症状
一般的に親知らずの炎症が奥歯に限定している場合には、次のような症状が現れます。

■奥歯の歯肉がうずく
初めは、親知らずの周囲の歯肉が炎症を起こして、うずくような感じがします。

■腫れや痛みが強くなる
はっきりと親知らずが痛いと感じるのがこの時期で、実際に親知らずの周りの歯肉が腫れたり、膿が出たりします。

■口が開きにくくなる
さらに炎症が進行すると痛みや腫れとともに、口を開きにくくなってしまいます。治療を行なっても症状が落ち着くまでに時間(1週間~3週間程度)がかかることがあります。

これらは歯医者さんで治療が行なわれる一般的なケースです。腫れた親知らずの周辺を十分に洗浄したり、薬を飲んだりしながら、症状が落ち着くのを待って、再び症状を繰り返す前に、親知らずを抜きます。するとそれ以降、親知らずの症状には悩まされなくなります。
◆親知らずが原因で起こる最悪のシナリオとは?
親知らずが原因の感染が、体の中のいたるところにある「隙(げき)」と呼ばれる筋肉と筋肉の間にある密度の薄い組織を通じて拡がっていきます。最悪のシナリオは次のようなケースが考えられます。

■1. 下の親知らず周辺が腫れる
下の親知らずが腫れて痛くなるが、それまでも時間が経てば自然に治ってしまうことを繰り返していたため、今回も放置したとします。するとだんだんと口があけられないほど、炎症がひどくなります。

■2. 感染があごの下に拡がる
顎の下の部分が明らかに膨らみ、発熱や全身の倦怠感などがひどくなります。歯医者さんで治療を行なったり、処方された薬を飲んでも、症状がさらに進行してしまう場合、歯医者さんから「口腔外科」がある病院に紹介され、入院することもあります。

■3. 感染が喉周辺にまで拡がる
顎の下に拡がった感染がさらに喉の脇の隙を伝わり奥まで進行します。次に首から胸に炎症が波及して、じわじわと胸の周辺に拡がっていきます。感染がここまで拡がると一刻を争う事態となります。

■4. 感染が心臓周辺にまで拡がる
胸にまで感染すると、一気に心臓周辺にまで拡がるため、死亡することもあります。首から下に感染が拡がってしまった場合の死亡率はなんと20%以上とも言われています。
しかし、このような事態になることは非常にまれです。親知らずは、痛んだり腫れたりすることを繰り返すことが多いですので、誤った自己診断で大きなトラブルにならないように、痛みや、腫れなどの症状が出たときには、早いうちに病院で診てもらってください。

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき

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