歯周病の進行は個人によって大きな差がある!
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日は子供達と近所の公園に行って遊ばせました。
さて今回の歯の話ですが、歯周病の進行は個人によって大きな差があるという話です。
それを明らかにしたのが、1970年から行われたこの調査です。
この調査はスリランカの茶畑で働く方々を対象に行われました。当時の彼らには、歯を磨くという習慣もなく、もちろん歯医者もいません。つまり、一切の予防も治療もない状態で、歯周病を放っておくとどうなるのか?を15年間に渡り追跡しました。
その結果は、驚くべきものでした!
全然悪くならない人々 11%
歯みがきをしない訳ですから、お口の中はプラークや歯石が多く見られました。にも拘わらず歯周病の進行はほとんどありませんでした。
ゆっくりと進行する人々 81%
大半の人たちは歯周病がゆっくりと進行していきました。
急速に進行する人々 8%
残りの8%の人たちは、非常に急速に歯周病が進行して行きました。20代で歯が抜け始めて、歯周病の進行は留まることを知らず、40代で歯無しになってしまった人々もいました。
なぜ、歯周病は人によって進行が違うのか?
歯周病は、歯周病三大要因(細菌、体の免疫力、環境)の相互作用によって起きる病気です。
つまり、急速に歯周病が進行してしまう方々は、三大要因の相互作用にとても過敏に反応する方々だと考えられています。また、それらの人々をハイパーレスボンダー(過剰に反応する人々)という言い方もあります。
ハイパーレスボンダーの方は、【浸襲性歯周炎(若年性歯周炎)】にかかりやすいと分かっています。この若年性歯周炎は、名の通り10代20代でも歯周病が発症し、そのままにしておくと歯がグラつき40代で全ての歯を失ってしまったというケースも少なくありません。
しかし、そういった方々にも朗報があります。ハイパーレスボンダーの方々は、しっかりと治療をすると効果が早く出るという事が、近年の発表会で明らかになりました。
当院には、そういった方々を治療して来た症例が多くあります。
なぜ、歯周病は注意が必要なのか?
それは、全身を健康でいるためには、お口の健康が不可欠だからです。
歯周病は多くの病気になる要因となっています。歯周病にならない様にするだけで、多くの全身疾患の予防にも繋がります。
歯周病のセルフチェックをしてみよう
歯周病の原因とは
歯周組織は歯肉(歯ぐき)と歯を支える骨組織(歯槽骨)、歯の根元をおおうセメント質、歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜からなり、歯を正しい位置にしっかり付着・固定するための強固な構造を備えています。
しかし、歯磨きが不十分で、歯と歯肉の間に細菌が住み着いてプラーク(歯垢)がたまると、そこに炎症が引き起こされます。
これが歯周病の始まりです。
歯周病の進行を予防するのはまず歯科健診を受け、今の歯周病の状況を把握することから始まります。
そこできちんとした治療を行えば、中程度までの歯周病は改善します。一度改善した後は定期健診を受診することで
再発(活発な歯周病)を防ぐことが可能です。いかに定期健診を受けることが重要なのかわかりますね(^-^)
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき