歯根破折の原因と予防法について
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は雲は多いですが晴天です。今日は午前中診療をして午後から新宿で明海大学歯周病科教授の申先生の歯周外科セミナー
を受講します。妻が大学病院勤務時代にお世話になった先生で技術が高いと有名な先生なので楽しみです(^-^)
さて今回の歯の話は昨日の歯根破折の症状に続いてその原因と予防法について書きます!
歯が割れる歯根破折の原因と予防策
1-1.転んだ、ぶつけたなどの外傷
上の前歯に多く、強い力が前歯にかかることによって割れることがあります。
割れ方は横に割れることが多く、歯の頭の部分が割れる場合、歯根が割れる場合、歯全部が抜けてしまうこともあります。
予防策
事故の場合は防ぐことができませんが、スポーツなどを行う際は出来るだけスポーツマウスピースを付け外傷から歯を守る必要があります。
1-2.神経を取ると歯がもろくなり割れやすくなる
神経が無くなってしまった歯は水分が無くなりもろくなり、割れやすくなります。
特に奥歯には噛むときに60㎏程度の力が加わりますので、神経の処置をした後には土台で補強し、被せる必要があります。
神経が無いのに歯を残して詰める形にすると歯が割れる可能性が大きくなります。
予防策
虫歯を作らないように予防する。神経を残す治療をする。歯は治療をすればするほど悪くなります。詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたかった7つのことと最新治療法」を参考にしてください。
1-3.金属の土台は歯が割れやすくなる
神経の処置をした後、土台を作る際、保険の金属を使うと歯が割れやすくなります。
金属の土台は硬すぎるため、応力が金属の先端のところに集まり歯が割れる
金属は型を取って作るため、ある程度太くする必要があり、残っている歯が薄くなり割れる
金属の土台は歯にはめ込まれているため、噛んでいると土台が中で動き歯が割れる
予防策
ファイバー繊維の芯と強化プラスチックの土台を歯に接着させ、歯と土台を一体化させることによって、歯を割れにくくします。
ファイバーにした場合歯が折れることはありませんが、歯茎の際でファイバーが折れる壊れ方をします。
こうなったケースでは歯が折れなくて良かったと考えてくださいね(^-^)歯は抜かずに済んだわけですから!
1-4.ブリッジの土台の歯は割れやすくなる
歯がブリッジや入れ歯の土台になっていると、歯にかかる負担が大きくなり、歯が割れやすくなります。
特に奥歯のブリッジや長いブリッジは1本の歯に加わる負担が何倍にもなり、負担過重のために歯が割れることがあります。
予防策
歯は少なくなればなるほど残っている歯に負担がかかります。1本の歯に1本分の力を負担させるにはインプラント治療が効果的です。インプラントに噛む力を分散させることによって、残っている歯を保護します。
1-5.歯ぎしりや食いしばりが強いと歯が割れやすい
歯ぎしりや食いしばりは無意識の行動のため、歯に強い力が持続的にかかります。そのため神経がある歯でも歯が割れてしまうことがあります。
そして歯ぎしりは歯が割れるだけでなく、歯が削れる、歯周病、顎関節症、頭痛など多くの負担を体に与えます。
予防策
歯ぎしりはストレスなどが原因といわれていますがはっきりとした原因は解明されていません。そのため現在はマウスピースを使って歯ぎしりの力から歯を守ることを行います。
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき