コンフォート義歯が痛くなりにくい理由
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜はムシムシしています。夜からはメイストーム?で雨が強く降るようです。
明日からGWで休診になるので今日はこれから急患が多いかもしれませんね( *´艸`)
今回の歯の話ですが、昨日のコンフォート義歯について痛くなりにくい理由について書かせていただきます。
シリコン義歯なら痛くなりにくい理由
シリコン義歯には様々なメリットがあるのですが、痛みを感じにくいというのは魅力的ですよね。
この、痛みにくさの理由について、深く見ていきましょう。
1. まずは入れ歯が痛む理由を知りましょう!
シリコン義歯が痛くなりにくい理由を考える前に、保険適応のレジン入れ歯で痛みを感じることがある理由を考えてみましょう。
「噛む」という動きには、大きな圧力がかかります。
通常、歯の根っこがある天然歯の場合は、歯を支える骨と歯の根っこの間にある「歯根膜」がクッションの役目を果たすため、衝撃がダイレクトに伝わることはありません。しかし入れ歯の場合は、噛む圧力が歯茎に直接かかることになります。
プラスチック素材で硬い「レジン床義歯」と、顎の骨の間で歯ぐきが圧迫され、痛みを感じやすくなるのです。
2. 痛みを感じるメカニズムを解消することができる
そこで、レジン床義歯のデメリットである「硬さ」を解消したのがシリコン義歯の最大のメリットです。
シリコンの柔らかさがクッションの役割を果たすため、噛んだ時の圧力を緩和して痛みを感じにくくなります。
レジン床入れ歯によって歯ぐきが血流障害を起こすといったトラブルも少なくなるでしょう。
シリコン義歯・取り扱い上の注意点
通常の義歯よりもメリットが多い義歯のように感じられるシリコン義歯。
しかし、デメリットともいえる部分もあります。
使用するうえで気を付けなければならない注意点も認識しておきましょう。
定期的な調整が必要
入れ歯はどのタイプであれ、どうしても顎の骨が徐々に痩せて顎堤が低くなってしまいます。
いくら吸着力が高いとはいえ、いずれは合わなくなってしまうことが多いです。
そのため定期的な調整が必要になります。
金属床と比べると汚れがつきやすいことも
シリコンは分子的に疎なため、金属の床に比べて汚れが付きやすい素材です。
清掃を怠って汚れたまま装着していると、取り除くことが困難になり歯周病などにも繋がります。
そのため毎日こまめに清掃することが必要となります。
入れ歯が若干厚みを増す
従来の入れ歯よりも、シリコンを加えたことで噛む力が増すことが予測されます。
その咬合力に耐えられるよう、入れ歯本体の強度も確保しなければなりません。
そこで厚みを少し増やすような対策をとることがあります。
シリコン義歯ができるまでの流れ
次に、シリコン義歯が完成するまでの流れを確認しましょう。
1. お口の型取り
精密な入れ歯を製作するために、まずは患者個人専用の型枠から作っていきます。お口の状態を診査し、歯列に合わせて上下の歯型を採ります。
2. 専用トレーで歯型採り
1回目の歯型採りで製作した専用トレーで歯型を採得し、患者の口腔内を精密に再現した石膏模型を製作します。
また、ワックスを用いて噛み合わせも採得しておきます。
3. 噛み合わせを検討し決定する
出来上がった作業用の石膏模型とワックスで採得した咬み合わせを使用し、入れ歯で重要になる噛み合わせの位置や高さを検討します。
4. 仮の入れ歯でチェックをおこなう
噛み合わせの位置や高さを決定したら、蝋で作った仮の入れ歯を製作し、患者に装着して確認してもらいます。
5. 適合状態の確認をおこなう
蝋で確認した後、実際にシリコン義歯を製作します。
そして再度患者の口腔内に装着し、噛みしめた状態のときに圧力が均等にかかっているかどうかの適合制度を確認します。
浮いている部分が無いか、均等に圧力がかかっているかなどを確認して完成です。
作成にかかる費用はどのくらい?
費用は保険外のため、歯科医院によって金額に差があります。
シリコンを貼り付ける料金として、30万円(上下どちらか片方につき)~が相場です。
義歯製作費用は別途かかりますのでご注意ください。
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年5月2日