歯根膜炎とは?
こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜は昨日に引き続いて30度を超えたと思います。
日中の日差しは強烈ですね!!!
さて今回の歯の話ですが、皆様は「噛んだ時にズキズキする」「治療は終わったのになぜか痛い」原因不明の歯痛に悩まされたことはありませんか?歯の痛みは放置していてもなかなかよくならないものです。歯科医院を受診したいけれど怖い。
歯科医院に行くと削られるのでは?と不安に感じる気持ち、とてもよくわかります
口腔内の異常は、自分では把握しにくいため、症状が出てからだと進行している恐れもあるのです。
咀嚼による痛みは、食事がスムーズに進まず、おいしさも半減してしまいますよね。
そこで今回は、歯の根周辺にある歯根膜の炎症についてです。
今回は歯根膜炎について書かせていただきます。
1.歯根膜炎とは?
歯根膜炎とは?
歯の根を覆うようにあるのが、歯根膜と呼ばれる組織です。
1-1.歯根膜炎はどんな病気?
歯根膜が炎症を起こす原因はさまざまですが、歯周組織の構成にかかわる場所ゆえ、炎症が広がると歯を支える歯槽骨やセメント質にまでおよぶ恐れもあります。
歯根膜炎には、感染性・非感染性の炎症があるので覚えておきましょう。
1-2.歯根膜炎の主な症状や痛みについて
歯根膜炎の症状や痛み方は、感染性と非感染性で異なります。下記を参考にしてみてください。
感染性(叩くと響くように痛い・歯茎が腫れる・歯のぐらつき)
非感染性(激痛を伴い、鈍痛を感じる・叩いたときの痛み)
虫歯と似たような痛みを感じますが、歯の浮遊感を抱くこともあります。知覚過敏のようにしみることもあるでしょう。
歯痛を訴えて受診する方の多くは、非感染性歯根膜炎を発症していることがあるのです。
1-3.歯根膜炎の原因とメカニズムについて
歯根膜炎を引き起こす原因は、感染性と非感染性では異なります。それぞれの原因とどのように痛みが発生するのかを知っておきましょう。
1-3-1.感染性歯根膜炎の原因
歯の根管治療後、歯根膜を刺激して痛むことがあります。歯の神経まで治療器具が触れるためです。治療後の痛みなら、2〜3日で落ち着きます。
虫歯による歯根膜炎も考えられ、歯根膜まで感染が拡大していることで起こるのです。
穴が空いている虫歯・被せものの下が虫歯菌に侵されている・死んだ神経を持つ歯が細菌感染して炎症を起こす場合に、激しい痛みを感じるでしょう。
世界で最も患者数が多い歯周病は、進行して歯茎の腫れを伴う痛みを発症します。
歯周病は自覚症状が出ずに進行するため、ご自身が歯周病だと知らずに放置し、歯根膜炎を引き起こすこともあるのです。
1-3-2.非感染性歯根膜炎の原因
非感染性歯根膜炎は、いわゆる噛み合わせや咬合不全などによるものです。
治療後に被せものをし、高さが適正ではないと、偏った力が歯に加わります。
歯の一部に強い力がかかり、歯のぐらつきや炎症を起こすとされているのです。
知らず知らずに歯ぎしりや噛み締めをしている方も要注意。噛み合わせ同様に、歯への負荷が大きいため、ひび割れや歯茎に炎症を起こします。
噛んだ時に痛むのはこれらが原因です。
1-4.歯根膜炎を放置するとどうなる?
歯根膜炎は、残念ながら自然治癒が難しい病態です。虫歯や歯周病による炎症なら、それらを治療しない限り、痛みが改善されることはありません。
激しい痛みを止めるため、市販の痛み止めなど薬を使うこともあるでしょう。
いったん、痛みが治まったとしても、放置して歯根膜の中にある歯槽骨まで浸潤してしまうこともあります。
なるべく早めに治療を開始するようにしてください。
1-5.歯根膜炎になりやすい人とは?
虫歯・歯周病にかかっている方や外傷を負っている方は、歯根膜炎のリスクが高まります。
原因を取り除き、適切な治療を受けることが治癒への近道です。歯の痛みが治らないと悩んでいる方は、歯科医院へ相談しましょう。
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。
久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年6月26日