歯根膜炎の原因と種類について

こんばんは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜はいい天気で日差しがじりじりと照り付ける感じでした。
最高気温は33.9度まで上がったようです。梅雨明けしたと言えるような暑さですね!!

さて今回の歯の話ですが、昨日の歯根膜炎についてもっと詳しく原因とその種類について書きます。
歯根膜炎には2つの種類があります。また、歯根膜に炎症を起こす原因も知り、予防にも意識を傾けてください。

1-1.急性歯根膜炎と慢性歯根膜炎
歯根膜炎の病態により、急性と慢性にわかれます。急性には、症状が比較的軽い急性単純性歯根膜炎と、感染症で起こる急性化膿性歯根膜炎があるのです。
後者は激しい痛みが特徴で、歯茎の腫れを伴います。
ひとくくりに、根尖性歯周炎と呼ばれることがありますが、実際には歯槽骨やセメント質まで炎症を引き起こしているものを指しますので、注意してください。
歯根膜に炎症を起こしたまま放置し、痛みが長引くことがあります。長期間にわたり、口腔内に痛みや違和感を抱くようなら、慢性歯根膜炎になっていると捉えましょう。

1-2.虫歯
虫歯は、虫歯菌に感染して起こるもの。細菌感染が歯根膜まで広がり、歯根膜に炎症を引き起こします。すでに穴の空いた状態や過去に治療した被せものの下が虫歯菌に侵されて発症するのです。
虫歯に伴う歯根膜炎は、激しい痛みを伴い、麻酔も効きにくい症状だとされています。

1-3.歯周病
沈黙の病気とされる歯周病は、日本人の8割がかかっている病気です。患者数が多い反面、受診率が低い傾向があります。
そのため、気づかずに症状が進行し、歯のぐらつきや歯が抜けるなどの症状で受診することが多いものです。
歯周病も感染症の1つであり、歯根膜炎や歯槽骨を溶かすなど深刻な症状に発展することもあります。

1-4.細菌感染
歯根膜炎は、虫歯菌や歯周病菌による細菌感染が主な原因です。
虫歯はひとたびかかると自然治癒せず、歯に穴を空けて浸潤していきます。
歯周病も自覚症状がないため、症状が出るころには重症化するとされている病気です。必ず歯科医院を受診して治療を受け、再発防止と予防に努めましょう。

1-5.歯ぎしり
夜間に歯ぎしりをしていることはありませんか?一時的なものなら、傷んだ歯根膜の炎症も自然治癒します。
しかし、長期にわたって続けている場合、歯根膜のダメージが大きいのです。そのため、強い負荷がかからないようマウスピースなどを装着し、緩和する方法を用いるのが一般的でしょう。

1-6.歯の損傷
ぶつけると、歯に外傷を負うことがあります。歯だけが損傷しているように見えますが、実は歯根膜に負荷がかかって痛むことがあるのです。
外傷のレベルにより、歯の神経が死んでいることもあります。治療や痛みを緩和するためには、倒れた歯を元の位置に修復し、固定して安静な状態を維持することがポイントです。

1-7.矯正装置や義歯の刺激
本来口の中には存在しない、矯正装置や義歯は自分の歯や歯茎を刺激してしまうことがあります。虫歯治療時の被せものも同様です。
金属部分が強くあたり、歯根膜まで炎症を引き起こして痛みを発症します。歯科医院を受診し、不具合の調整を行うのが第一選択肢です。
上記のように様々なことが原因となって歯根膜炎を起こす可能性があります。完治に時間がかかるケースもありますので
このような症状があって悩んでいらっしゃる方は遠慮なくご相談下さいね(^-^)

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科クリニックまでお越し下さい。

久喜市 歯科 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき
2018年6月27日

©2014医療法人社団 樹伸会 いしはた歯科クリニック