当院独自のポケットブラッシング
こんにちは!
いしはた歯科院長の石幡一樹です。
今日の久喜は冬晴れで寒い一日でした。
今回はお口全体の中でも特に歯周病の進行が起きやすい部位について説明致します。
歯周病は歯茎の際に残したプラークにより歯茎が炎症を起こし腫れ、
それがさらに進行すると歯を支えている歯槽骨が減っていき、歯がぐらぐらしてしまう
病気です。進行に伴い、歯茎の腫れや口臭、固い物が噛めないなどの
様々な症状が生じるのはみなさまご存じの通りです。
また病気が軽度の時には歯磨きの際に出血が多少ある程度で症状の進行を実感しにくい
のが歯周病の厄介なところです。上記のような症状が生じた時には歯周病がかなり進行しており
手遅れになってしまうこともままあります。
ところで歯周病ですがお口の中で特に起こりやすい部位があります。
どこかというと上下の奥歯と下の前歯、上の犬歯の一つ後ろの歯です。
上の犬歯の一つ後ろの歯は解剖学的に歯周病が進行しやすい場所です。
また奥歯は歯茎の中で二股に分かれています。この分かれる部分、歯科的には分岐部と
言うのですがここも歯周病が進行しやすいです。さらに奥歯は局所的な深い歯周ポケット
や水平的な深い歯周ポケットが生じやすいです。限局的に深い歯周ポケットに対しえは
エムドゲインというたんぱく質を使用することで歯槽骨が回復すると言われておりますが、
これはいきなり行う手法ではありません。
まず深い歯周ポケットのある方に対しては通法通り歯茎の中についている歯石をとります。
その後当院では歯間ブラシを直接歯周ポケット内に入れてうっ血している血を出すように指導しています。
血を出すことを怖がる患者さんは大変多いですが、歯茎というのは血を出さずにいるとさらに腫れて痛んできます。
何故なら歯周ポケット内にある血液は栄養分のない静脈血だからです。栄養分の含まれている動脈血を
呼び込むためには貯留している静脈血を出さなくてはなりません。
当院ではこれをポケットブラッシングと読んでおります。当院の伸雄先生はポケットブラッシング
の論文を書き、歯科医向けに講演会も行っております。ポケットブラッシングにより余分な
血液が出て歯茎が引き締まると歯間ブラシが入らなくなります。そして歯周病で緩んでいた歯茎は歯に付着し、
上皮性付着という治り方で治癒します。ポケットブラッシング法の難点はご自身で
歯周ポケット内にきちんと歯間ブラシを入れるのが難しいことです。
しっかりとポケットブラッシングを行っている患者さんでは歯周ポケットが13ミリあり、
他院では抜歯と言われた歯のポケットが5ミリ程度に回復して助かることがあります。
歯周ポケットが深くよく歯茎が腫れる方で歯を残したい方はご相談下さい。
ポケットブラッシング法は大変効果的なブラッシング法ですが、ご自身で行うのはコツが必要です。
しっかりご説明しますので不明な場合はご相談下さい。
親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
歯や顎、お口の違和感や心配事がお悩みのある方はご相談のみでも構いません。
また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。
久喜 歯医者 いしはた歯科クリニック 電話 0480-24-6480 Dr かずき