高血圧の薬で歯茎が腫れる!?

こんにちは!
いしはた歯科クリニック院長の石幡一樹です。
今日の久喜も暖かく春ですね(^O^)
しかし来週はまた冬の寒さに戻るようです。

先日当院を受診された患者さんの歯肉が盛り上がって腫れていました。
問診票をよく見ると高血圧の治療で降圧剤を服用中とのこと。ピンときたのでこのことを患者さんにご説明しました。
患者さんはびっくりしました。降圧剤を服用すると歯肉が腫れるという副作用があることを
知らなかったのです。ということで今回は降圧剤と歯肉腫脹についてまとめてみました。

高血圧症で降圧剤を飲んでいる高血圧症で降圧剤を飲んでいる高血圧症で降圧剤を飲んでいる患者さんの中には、
頑張って磨いているのに歯肉の腫れがおさまらないと悩んでいる方がいます。
降圧剤にはさまざまな種類がありますが、その中に副作用として歯肉腫脹が生じるお薬があります。
ちなみに今回の患者さんはノルバスクを服用されていました。

降圧剤の種類

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)
カルシウム拮抗薬
β遮断薬 など
この中で、カルシウム(Ca)拮抗薬や歯肉腫脹の副作用があります。
主なものを以下にあげます。
ジヒドロピリジン誘導体
アダラート、ペルジピン、ニバジール、バイロテンシン、カルスロット、コニール、ヒポカ、ランデル、アムロジン(ノルバスク)等
フェニルアルキルアミン誘導体
ワソラン
ベンゾチアゼピン誘導体
ヘルベッサー

特にジヒドロピリジン系が歯肉腫脹を起こしやすいと言われています。
歯肉腫脹の作用機序は不明ですが、細胞内 Ca 流入の減少により、歯肉の線維芽細胞の細胞外マトリックス分子や
不活性型コラゲナ-ゼ合成の増加によって、歯肉粘膜固有層の結合織が増大し、歯肉肥大を発現させると考えられています。
上記のように降圧剤には様々な種類のお薬がありますので、歯周病が著しく進んでしまっている場合には、
内科医に他種へのお薬の変更かどうか聞く必要があります。
薬の変更が難しい場合には、徹底的な歯石除去、口腔清掃の指導、歯肉ブラッシングなどのプラ-クコントロ-ルを
十分行うことで改善が見込まれます。諦めずに歯科医院を受診してください!

親知らずの抜歯のこと、インプラントを検討されている方、顎の違和感やかみ合わせ、入れ歯でお悩みの方、
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また6か月以上歯科健診を受けていない方がいらっしゃいましたら
定期健診で現状のお口の中の状況を把握するべきです。
その時は是非お気軽にいしはた歯科までお越し下さい。

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